今回の記事は、当ブログ記事全般の公平性の観点から、兵庫県知事(斎藤 元彦)の立場を肯定する内容となっています。ご了承下さい。また、「懲戒処分文書」についてのみ言及しています。
兵庫県の斎藤知事のパワハラなど7つの疑惑を調査する「百条委員会」の理事会が、8月に証人喚問のため兵庫県知事に出頭を要請することがわかりました。
当初年内に報告書をまとめるとしていた理事会ですが、想定よりも証人が多く50人程度になることから、年内に百条委員会を終わらせることが難しいと言われています。
そんな中、SNS上に兵庫県が発行母体と思われる「職員の懲戒処分について」といった文書が流出しているのがわかり、入手しました。
これは7月に自死した「元西播磨県民局長(60)」や「産業労働部長(55)」に対しての処分内容を記した文書だと思われます。
しかしこの文書をよく読むと、今回元西播磨県民局長(60)などに対して行われた処分はある程度妥当だったのではないか?と取ることができます。
本記事では、メディアや世間の風潮に流されて消えてしまいそうな真実を解き明かしていきたいと思います。
懲戒処分内容
斎藤知事は内部告発者である元西播磨県民局長を「うそ八百」と強く非難し懲戒処分を行いました。
その後、告発内容が「一部事実」であることがわかり斎藤知事は非難の対象となります。
ではこの「元西播磨県民局長(60)」や「産業労働部長(55)」に対して行われた処分内容をみなさんどこまでご存じでしょうか?
SNSに流出している懲戒処分文書を入手したのでここでご紹介します。下の画像をご覧ください。
発行母体不明、なおかつ名前は黒く消されていますが、年齢・理由・日付から元西播磨県民局長らに対する懲戒処分文書と推測されます。
行き過ぎた行動
そしてこの処分理由が事実と仮定した場合、いくら内部告発資料を作成するためとは言え、元西播磨県民局長の行き過ぎた行動と取れる部分が4点存在します。
- 1.長期に渡って人事データへの業務外アクセス
- 2.特定の職員(知事ではないと推測)の顔写真を撮影、保存
- 3.不正に取得したデータの持ち帰り
- 4.14年間勤務時間中に業務外の行動
ひとつづつ見ていきましょう。
1.長期に渡って人事データへの業務外アクセス
人事畑を歩んでいた元西播磨県民局長であれば人事データへのアクセスは容易だったと考えられます。
もしあなたが勤めている会社の人事幹部が、人事データを私的に、しかも何年も継続して閲覧していたら…あなたはその背中を素直に応援できるでしょうか?
2.特定の職員(知事ではないと推測)の顔写真を撮影、保存
内部告発に「顔写真」が必ずしも必要か疑問が残ったためピックアップしました。しかも対象者が知事ではないと思われる点も疑問。
さらに言えば、顔写真の撮影、保存された職員からすればとても不快な出来事であり、顔写真を撮影、保存した人物になんの処分も下らな方が不自然といえます。
3.不正に取得したデータの持ち帰り
告発に必要な資料の持ち帰りであればしかたがないのかもしれません。しかし文書では顔写真の持ち帰りとなっています。
人事の局長クラスが職員の「顔写真」を私的に持ち帰っていたことは、同じ県職員からすれば気持ちのいいものではないはずです。
4.「14年間」勤務時間中に業務外の行動
14年間で計200時間、勤務時間中に業務と関係のない私的な文書作成と書いてあります。ここで注目すべきは「14年間」です。
14年前であれば斎藤知事は就任していません。14年前は何のために人事データベースにアクセスし、なんのために勤務中に私的な文書を作成していたのでしょうか。
おそらく、元西播磨県民局長は長年人事キャリアを築いていく中で、人事データベース使用に当たってのコンプライアンス意識が薄れ、他の職員等に不満があれば業務に必要のない個人情報を業務中に閲覧し、文書を作成することが常態化していたのではないか?
誠に勝手ながら、そう考察せざるを得ませんでした。
懲戒処分の妥当性
告発者は保護されるべきではありますが、懲戒事由があれば告発とは分けて考える必要があります。
元西播磨県民局長の懲戒処分は「県の報復人事だ」と言われています。
もちろんその可能性はありますが、退職間際の元西播磨県民局長の処分を、退職金が支給されない「免職」ではなく、退職金が支給される「停職」にしたのは県が一定の配慮をしたと考えることもできます。
まとめ
今回は懲戒処分についての事柄を、斎藤知事の視点に立って記事を作成しました。
しかし元西播磨県民局長の告発は兵庫県政や職員を思っての勇気ある行動であり、今後百条委員会で真実がわかる事を大いに期待します。
また、記事公開のさいはX(旧Twitter)でご報告するので是非フォローお願いします。
最後に亡くなった元西播磨県民局長に深い哀悼の意を示すとともに、ご遺族の方に謹んでお悔やみ申し上げます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。