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10月2日、米国株式市場にBIGテック上場のニュースが日本列島を駆け巡りました。
カルフォルニア州サニーベールに本拠地を置く大型AIチップ開発の「セレブラス・システムズ」が、8月に米国証券取引委員会(SEC)に対して非公開でIPO(新規株式公開)を申請していたことがわかりました。
9月30日には同委員会に対してS1(日本の目論見書に相当)も提出しており、IPOへの足音が着実に近づいています。
そこで今回は、あのエヌビディアを打倒するかもしれない野心的な企業「「セレブラス・システムズ」」について特集します。
AI半導体開発企業【セレブラス・システムズ】上場はいつ?
セレブラス・システムズの上場(IPO)は、2024年の末に株式公開が計画されているようです。
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セレブラスとは?
「セレブラス・システムズ(Cerebras Systems)」(通称:セレブラス)は、アメリカカルフォルニア州サニーベールに本拠地をかまえる世界最大のAI専用半導体を製造している企業です。
セレブラスが今注目される理由は、その凄まじい成長スピードにあります。
セレブラスの2024年1月~6月前期売上高は約1億3640万ドル(約203億円)でした。
これは前年同期の売上約870万ドル(約13億円)から大幅に増加しており、このわずか1年での成長率はなんと約1460%に相当します。
このタイミングでのIPO発表は、AI技術の需要が急速に高まる中で、セレブラスが独自のAI半導体を開発し、エヌビディアなどの競合に対抗する姿勢を強化していることが背景にあります。
この動きは投資対象としてかなり魅力的で、ソフトバンクグループが買収した英半導体設計大手「アーム」が米株式市場に上場したその後は、株価が128%上昇した経緯があるだけに、今回のセレブラス上場の情報は世界中の投資家、投資機関から注目されるのは必然と言えます。
セレブラスのすごさ
セレブラスは世界最大のAI専用半導体を開発、製造している企業ですが、その半導体のすごさは大きさだけではありません。
同社の最新半導体「Wafer Scale Engine3 (WSE-3)」は他社と比べて際立った存在であることを、次の2つに分けて説明します。
1.WSE-3の処理能力
セレブラスの半導体「WSE-3」は、米NVIDIAのAI向けGPU「ハイパースケールクラウド」より20倍高速だと言われています。
速さの秘密はCerebras Systemsが開発した最新のAIチップで、4兆個のトランジスタを搭載し、90万個のAIコアを持っています。このチップはピーク性能が123ペタ※FLOPS(1秒間に125ペタ回の浮動小数点演算が可能)に達することが特徴です。
(※1ペタバイト=1000テラバイト)
2.競合「エヌビディア(Nvidia)」との比較
セレブラスの半導体「WSE-3」を活用した第3世代システム「Cerebras CS-3」と、エヌビディアの第5世代と言われる「Nvidia B200」を比較すると次の表のようなります。
特徴 | Cerebras CS-3 | Nvidia B200 |
---|---|---|
トランジスタ数 | 4兆 | 2080億 |
コア数 | 90万 | 1万6896 FP32+528Tensor |
ピークAI性能 | 125ペタフロップス | 36ペタフロップス |
メモリ | 44GB(オンチップ)+最大1.2PB(外部) | 192GB |
消費電力 | 最大23kW | 14.3kW |
モデルサイズ | 最大24パラメータ | 最大数百億パラメータ |
インターコネクト帯域幅 | 27ペタバイト/秒 | 14.4TB/秒 |
この表からもわかるように、「WSE-3」を活用したCerebras CS-3はNvidia B200より多くの点で優れていることがわかります。
以上のことから「WSE-3」を開発したセレブラスは、今後需要がさらに増すAI市場において、かなりの優位性があり、今後IPOによって株価も含めた企業価値が増大すると思われます。
セレブラス株は買えない?
現在セレブラス(Cerebras Systems)株を取り扱う日本の証券会社は決まっていません。
さらに言えば、米国の株式市場にIPOしたばかりの米国企業を、日本の大手証券会社がすぐに取り扱う場合は限られているため、日本の個人投資家は米国市場での先行者利益を得られない傾向があります。
しかし日本でも一部の証券会社では、米国でのIPO直後から取引が可能な証券会社もあります。
具体的には、次の証券会社はセレブラスがIPO後、すぐに取り扱いを開始する可能性が高い証券会社です。
セレブラス株が買える証券会社
次の証券会社2社は、セレブラスがIPO後すぐにセレブラス株の取引きができる可能性が高い証券会社です。(※IPO(新規株式公開)直後から取引を行う場合は事前の口座開設が必要です。)
- moomoo証券
- マネックス証券
この2社は米国市場の取引きを積極的に行う傾向があります。
その1例として、2024年6月14日に上場した大型IPO「テンパスAI:TEM」が米国NASDAQに上場した際の取引き開始日は次の通りです。
- moomoo証券 6月14日(IPO当日)
- マネックス証券 6月24日
それに対して日本の大手証券会社は次の通りです。
- 楽天証券 7月12日
- SBI証券 7月18日
- 松井証券 8月8日
以上のことから国内大手証券会社は、ネット証券ですら早くても1か月ほどはタイムラグがあることがわかります。
補足:moomoo証券の特徴としては、アプリが米国シリコンバレーで開発された経緯もあり、もともとは米国株を取扱っていた証券会社です。
まとめ
今回は【セレブラス・システムズ】上場(IPO)はいつ?楽天やSBIで株は買えるか?の記事をお届けしました。
セレブラスは今後大きく成長する可能性が高く、NVIDIA(エヌビディア)の時価総額がMicrosoftやAppleを抜いて首位になったように、今後セレブラス(Cerebras Systems)の時価総額が過去最高額を記録する可能性も十分ありえます。
その瞬間をただみつめるか… それとも株主として見守るか…
投資家としてはワクワクする方を選択したいものです。
今後IPOや証券会社に関する大きな情報があれば記事の更新、新規作成を行います。その際はX(旧Twitter)でお知らせするので最新情報が気になる方は1番下のフォームよりフォローをお願いします。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
<参考>
cerebras公式HP
ITmedia
reuters