2024年10月5日、フィギアスケートのISUジュニアグランプリ(GP)シリーズ第6戦がスロベニア・リュブリャナで行われました。
今大会で女子シングル部門で参加した期待の新星「上薗恋奈(うえぞのれな)」は4位に入り健闘。
上薗恋奈はオリンピックを視野に入れ活動を行っていますが、アスリートの長期的なトレーニングや、国際大会への参加を継続して行うにはスポンサーの存在が欠かせません。
それを踏まえてか、2024年6月27日、上薗恋奈は「スカイコート株式会社」とスポンサー契約を結んだと発表しました。
この「スカイコート株式会社」とはいったいどのような企業なのでしょうか?
そこで今回は上薗恋奈のスポンサー企業「スカイコート株式会社」を特集したいと思います。
上薗恋奈(うえぞの れな)
まずは「上薗恋奈(うえぞの れな)」選手を知らない方のために、プロフィールと実績をご紹介します。
- 名前:上薗恋奈(うえぞの れな)
- 生年月日:2010年6月7日 14才(2024/10現在)
- 出身:愛知県
- 所属:LYSインカラミ
- 趣味:ピアノ、メイク、おしゃれ、クレヨンしんちゃんのグッズ集め
- 2022年全日本フィギアスケートノービス選手権大会ノービスA 優勝
- 2022年全日本フィギアスケートジュニア選手権大会 13位
- 2023年ISUジュニアグランプリ(トルコ大会) 2位
- 2023年ISUジュニアグランプリ(ポーランド大会) 優勝
- 2023年ISUジュニアグランプリファイナル 3位
- 2023年全日本フィギアスケートジュニア選手権大会 3位
- 2023年全日本フィギアスケート選手権大会 4位
- 2024年ISU世界ジュニアフィギアスケート選手権大会 3位
上薗恋奈(うえぞの れな)選手は、浅田真央選手に憧れ5歳からフィギアスケートを始めました。
現在は、その浅田真央や宇野昌磨を育てた敏腕コーチ、「樋口美穂子コーチ」の指導のもとLYSフィギアスケートクラブに所属しています。
上薗恋奈選手の実績は見ての通りで成長は著しく、2030年の冬季オリンピックも有力視されています。
上薗恋奈選手のスポンサー企業
上薗恋奈のスポンサー企業は「スカイコート株式会社」です。
スカイコート株式会社は2024年6月27日、上薗恋奈選手とスポンサー契約を結んだことを発表しています。
スカイコート株式会社とスポンサー契約を結ぶにあたって、上薗恋奈選手は同社を通して次のようなコメントを発表しています。
この度はスカイコートさまに応援して頂けることになり大変嬉しいです。これからもまっすぐにフィギュアスケートと向き合い、今まで以上に応援していただけるよう全力で頑張ります。
出典:スポーツ報知
高橋大輔氏・村元哉中氏が公式アンバサダー
2023年12月、フィギアスケートの高橋大輔氏と村元哉中氏がスカイコート株式会社の公式アンバサダーに就任しました。
スカイコートは両者の現役時代からのスポンサーです。高橋大輔氏と村元哉中氏はおもにスカイコートの広報活動に協力しており、スカイコートのSNSなどにも度々登場します。
また、高橋大輔氏はマンションのデザインなどのコーディネートも行っているようです。
スカイコート株式会社とは?
スカイコート株式会社は、東京都新宿区に本社を構える投資用ワンルームマンションの分譲、販売業者です。
首都圏を中心に分譲、販売を行っており、それに付随する形でマンションの賃貸や管理業務も行っています。
類似企業
賃貸オーナー向け不動産では、大東建託や東建コーポレーションなどが類似企業と言えそうです。
業績
官報決算データベースによると、スカイコート株式会社の業績は以下の表の通りです。
決算末日 | 売上高 | 純利益 | 利益余剰金 | 総資産 |
---|---|---|---|---|
2024年3月31日 | – | 6億500万円 | 54億7600万円 | 126億8000万円 |
2023年3月31日 | – | 5億7691万6000円 | 49億2903万1000円 | 127億1585万円 |
2022年3月31日 | – | 1億8800万円 | 43億8700万円 | 122億2500万円 |
2021年3月31日 | – | 3億3700万円 | 42億3300万円 | 143億5500万円 |
2020年3月31日 | – | 5億7400万円 | 39億3000万円 | 126億8900万円 |
2019年3月31日 | – | 4億1200万円 | 33億9100万円 | 118億7800万円 |
2018年3月31日 | 169億1500万円 | 2億8400万円 | 29億7900万円 | 126億6300万円 |
2018年の決算以降、売上高の記載はありませんでした。
スカイコートの財務の特徴として、利益余剰金は順調に増加しているものの総資産はほぼ横ばいで推移しているのがわかります。
その原因として以下の4つの理由が推測できます。
- 配当の支払い
- 損失の補填
- 賃金(報酬)の引上げ
- 資本構成の変化
ひとつずつ見ていきましょう。
1.配当の支払い
株主に配当を行っている可能性があります。その場合資金は流出するため、純資産は増加しません。
2.損失の補填
損失の補填を行っている可能性があります。この場合の損失とはスカイコートがおこなっているサービスによる出費も含まれます。
一例をあげると、スカイコートは賃貸マンションオーナーに対して、空室リスク対策の一環として、空室の場合一定額の家賃を保証する「家賃保証」というサービスをおこなっています。
家賃保証を行った場合、資金が流出するため利益余剰金が増えても総資産に変動はありません。
3.賃金(報酬)の引上げ
賃金や報酬の引上げによる資金の流出の可能性もあります。特に不動産関連の報酬は高額になる傾向があります。
4.資本構成の変化
新たな借入れを行わず、それに代わり自己資本の増加をさせていた場合、利益余剰金は増加しますが総資産は増加しません。これは自己資本比率が高まる行為のため財務状況としては良好と判断できます。
スカイコート株式会社は上場してる?
スカイコート株式会社は未上場企業です。
今後上場するか?
スカイコートがIPO(新規株式公開)を行うメリットが少ないため、今後の上場の可能性は低いです。
マンションの建設費や取得費は、最終的には賃貸オーナーが負担するため、スカイコート側が長期間にわたって多額の資金を捻出する必要がありません。よってIPOで資金調達する必要性が低いと言えます。
さらに言えば、上場することで決議権の一部を譲渡することになるため、一族経営で順調に成長してきたスカイコートにとっては、上場はデメリットの方が大きいと思われます。
まとめ
今回は上薗恋奈(うえぞのれな)さんのスポンサー企業、「スカイコート株式会社」を特集しました。
スカイコートの「代表取締役社長 兼 CBO 西田美和さん」は実業家でありながら元フィギアスケート選手です。
現在も会社経営のかたわら、スカイコートが実施している「スケート教室」で自身も講師として活動しています。
今回記事を作成するにあたって気づいた点は、スカイコートがフィギアスケート選手のサポートに力を入れている理由は、この「スケート愛」があるからだということです。
現在日本のフィギアスケートで活躍している若手選手は、上薗恋奈選手以外にも多数存在しており、スカイコートは今後こういった選手達にも手をさしのべるかもしれません。
日本のフィギアスケート界のさらなる発展を願いつつ記事を終わりたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。