【次の総理大臣候補ランキング2024】「画像&プロフィールあり」

自民党総裁選 次の総理大臣は誰

8月15日、岸田総理大臣は来月の自民党総裁選挙に立候補しない意向を表明したため、新総裁の選出後、退陣することになります。

また、8月20日の報道では、自民党は9月12日に総裁選の告示、投開票は9月27日に行う方針で固まったと報道がありました。

そうなると、気になるのは「次の総裁(総理)はだれか?」ということではないでしょうか?各メディアも世論調査などをおこない答えを予測しています。

しかし現在よくある「世論調査」は、あくまでも一般人を対象とした調査のため、実際の結果とは異なる可能性があります。

そこで今回は月刊誌「文藝春秋」が特集した、政治通である政治記者123人が選んだ次の総理を参考に次の総理大臣(自民党総裁)を大胆に予測し、ランキング化したいと思います。

総理(自民党総裁)候補者

上記10名が現在ネットや世論調査で有力候補とされている自民党議員です。(詳細後記)

自民党総裁選候補者一覧

総裁選の立候補には同党国会議員20名の推薦人を確保する必要がありますが、8月25日現在、推薦人を確保し立候補にメドが立ったと報道されているのは次の8名です。

  • 小林鷹之(こばやし たかゆき)
  • 河野太郎(こうの たろう)
  • 石破茂(いしば しげる)
  • 小泉進次郎(こいずみ しんじろう)
  • 林芳正(はやし よしまさ)
  • 茂木敏充(もぎ としみつ)
  • 高市早苗(たかいち さなえ)
  • 上川陽子(かみかわ ようこ)

総理(自民党総裁)になるためには?

立候補者

総理(自民党総裁)になるためには、候補者はまず自民党議員20名の推薦人を確保したのち立候補をおこないます。

その後投票で全体の過半数を獲得した候補者が見事総裁の座に輝きます。

また、過半数の票を獲得した候補者がいなかった場合は、上位2名で再投票(決戦投票)が行われ、より多く票が入った候補者が総裁となります。

投票者

総裁選は「自民党内」の選挙なので、自民党に関わりのある人しか投票権がありません。

具体的には「自民党議員」「自民党員」「党友(とうゆう)」のいずれかに所属している人に投票権があります。

党友(とうゆう)とは自民党を応援する政治団体「自由国民会議」等の会員のことで、立場的に党員になりにくい著名な方などが党友になっています。

出典:選挙ドットコム

総裁選は衆参両院議長を除く党所属国会議員票と、党員・党友による地方票の合計で争われます。

また、上位2名による再投票(決選投票)を行う場合は、議員票のみで争われます。

現在の世論調査での順位

5月19日の読売新聞オンライン記事によると、読売新聞がおこなった全国世論調査で「次の自民党総裁にふさわしい人」と聞いたところ、次のような調査結果になったと発表しています。

出典:読売新聞オンライン

この表からだと、多くの人が「石破茂」を推しており、すでに“総裁は石破茂で決定”と言わんばかりの結果となっています。

しかしこれはあくまでも「多くの人」が推しているのであって、「自民党関係者」が推しているわけではありません。

では「自民党関係者」はいったい誰を推すのでしょうか?

ここからは政治に詳しい「政治記者」が選んだ“次の総理にふさわしい政治家”をご紹介します。

政治記者123人が選んだ次の総理候補ランキング

文藝春秋が2022年1月に発表した「政治記者123人が選んだ次の総理」は次の表の通りです。

「次の総理候補」ランキング
1位 林芳正 31票
2位 河野太郎 18票
3位 茂木敏充 16票
4位 岸田文雄 9票
5位 高市早苗 8票
6位 石破茂 6票
7位 安倍晋三 4票
8位 福田達夫 3票
8位 野田聖子 3票
8位 上川陽子 3票
8位 泉健太 3票

出典:文藝春秋

2022年と情報が少し古く、銃撃で亡くなった安倍晋三元首相や、立候補しない表明をした岸田首相、立憲民主党の泉健太議員が記載せれていたためそれらを省きました。

すると世論調査で1位だった石破茂議員は6位と大きく順位を下げ、逆に8位だった林芳正議員が1位と大きく飛躍したことがわかります。

順位が多きく変わった理由としては議員の経歴や、所属している派閥の規模が大きく関係していると思われます。

事実、上記表の1位である林芳正(内閣官房長官)は、現総理大臣が代表を務めていた「岸田派」に所属しており、”ポスト岸田”と言われていました。

よって、この表の上位者が「自民党関係者」が推す可能性が高い人ということになります。

【総理大臣(総裁)候補ランキング】1位~5位

「政治記者123人が選んだ次の総理候補ランキング」は2022年と少し情報が古いため、あくまでも参考とします。

本記事では現在の最新情報を元に独断と偏見「総理大臣(総裁)候補ランキング」を発表したいと思います。

2024年総裁選の特徴としては、自民党の裏金問題を引き金に各派閥が解散宣言を行いました。それにより各議員が投票先を個々に判断するため、当選者の予測が難しいという特徴があります。

ただ、唯一麻生派(志公会)だけは存続しており、現在54名の議員がメンバーとして所属しています。

候補者の中には、すでに麻生議員に接触をしている候補者もおり、その点も踏まえてランキングを決定したいと思います。

1位】 小泉進次郎(こいずみ しんじろう)

  • 選挙区:神奈川県第11区
  • 当選回数:5回
プロフィール
  • 名前:小泉進次郎(こいずみ しんじろう)
  • 生年月日:昭和56年04月14日 43才(2024年現在)
  • 出身:神奈川県
  • 最終学歴:関東学院大学経済学部卒業(コロンビア大学大学院修士取得)
  • 職歴:ロンドンタビストック人間関係研究所、父純一郎の私設秘書

【経歴】
衆議院 安全保障委員会筆頭理事
党 神奈川県連会長
党 国会対策委員会副委員長
党 総務会長代理
環境大臣 気候変動担当内閣府特命担当大臣(原子力防災)
党 厚生労働部会長
党 筆頭副幹事長
党 農林部会長
内閣府(兼)復興大臣政務官

小泉進次郎議員が1番当選する可能性が高いと思われます。理由は3つあります。

①派閥が機能していない
今回の総裁選は麻生派以外は派閥が機能していない初めての総裁選です。よって、各議員が個々の判断で投票できるため人気がある議員が有利となります。

②党の刷新が求められている
多くの議員は総裁選の先にある衆議院選挙をにらんでいます小選挙区で各議員が勝つためには自民党への期待や人気が必要ですが、岸田政権で信頼がズタズタになった今の自民党では各議員は惨敗する可能性があります。

ここで国民に人気がある小泉氏を総裁に就任させることで党の刷新をアピールでき、仮に衆議院の解散総選挙に踏み切った場合は多くの小選挙区で自民党議員が圧勝する可能性が高まります。

➂菅義偉前首相が「小泉氏」を支持すると発表
麻生派以外の派閥が解消された自民党ですが、依然影響力をもつ菅氏に「小泉」「石破」「河野」の3者は頼る構図となっていましたが、共倒れを防ぐため菅氏は1人に絞ると予想されていました。

そして8月23日、菅氏が“小泉氏を推薦する”と発表したため、小泉氏の当選確率が高まりました。

2位 高市早苗(たかいち さなえ)

  • 選挙区:奈良県第2区
  • 当選回数:9回
プロフィール
  • 名前:高市早苗(たかいち さなえ)
  • 生年月日:昭和36年03月07日
  • 出身:奈良県
  • 最終学歴:神戸大学経営学部卒業
  • 職歴:米民主党下院議員個人事務所勤務、テレビキャスター

【現在の主な役職】
経済安全保障担当大臣
内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策、経済安全保障)

【経歴】
財団法人 松下政経塾 塾生
通商産業政務次官
党 文化・スポーツ局長
衆議院 文部科学委員長
党 遊説局長
経済産業副大臣
近畿大学経済学部教授
党 情報調査局長
内閣府特命担当大臣
党 広報本部長
党 政務調査会長
党 日本経済再生本部長
総務大臣
党 サイバーセキュリティ対策本部長
衆議院 議院運営委員長

ここ最近急速に支持を集めている高市氏。

政治記者123人が選んだ次の総理」では実質4位ですが、週刊誌「現代ビジネス」が8月16日“自民党支持者”へおこなった世論調査では、高市氏が1位になるなど猛追をしています。

阿部派色を前面に出す高市氏は、ここ最近党員から保守派の急先鋒とみなされる風潮があるため、今後大きく支持を集める可能性があり注目の候補者です。

3位 小林鷹之(こばやし たかゆき)

  • 選挙区:千葉県第2区
  • 当選回数:4回
プロフィール
  • 名前:小林鷹之(こばやし たかゆき)
  • 生年月日:昭和49年11月29日 49才(満50才 2024年現在)
  • 出身:千葉県
  • 最終学歴:東京大学法学部卒業(ハーバード大学留学)
  • 職歴:国際局国際機構課通貨基金、在アメリカ合衆国日本国大使館一等書記官

【経歴】
衆議院 憲法審査会 幹事
衆議院 経済産業委員会 理事
衆議院 東日本大震災復興特別委員会 理事
党 組織運動本部 副本部長
党 科学技術・イノベーション戦略調査会 顧問
党 知的財産戦略調査会 会長
党 日・グローバルサウス連携本部 本部長
党 経済安全保障推進本部 幹事長
党 インフラシステム輸出総合戦略特別委員会 基幹インフラ輸出小委員会 委員長
党 宇宙・海洋開発特別委員会 事務局長
党 航空政策特別委員会 事務局長
党 日本電信電話株式会社等に関する法律の在り方に関する特命委員会 事務局長
経済安全保障担当大臣
内閣府特命担当大臣(科学技術・宇宙)
防衛大臣政務官

「政治記者123人が選んだ次の総理候補ランキング」に名前は載っていませんが、ここ最近期待のホープとして名前があがっている小林鷹之議員。

麻生派以外の派閥がなくなった今の自民党議員の多くは、すでに述べた通り総裁選の次にある衆議院選を意識しています。

各自民党議員がこの選挙で勝つには今の自民党の生まれ変わりを世間にアピールする必要があります。このアピールにふさわしいとされるのがこの小林氏で、経歴が十分という訳ではありませんが、岸田内閣で入閣もはたしており地盤は整っています。

ただ気になるのは、今回は候補者が多いため全体の過半数の票を得る候補者はいないと予想され、上位2人の候補者による決戦投票が行われる可能性があることです。

党の刷新アピールという点においては小泉氏とジャンルが似ているため、決戦投票で小泉氏と対決した場合は人気のある小泉氏に分配が上がるでしょう。

しかも過去に統一教会との関係を追及されたこともあり、今後の話しの広がり方次第では推薦人の離反もありえます。

4位 河野太郎(こうの たろう)

  • 選挙区:神奈川県第15区
  • 当選回数:9回
プロフィール
  • 名前:河野太郎(こうの たろう)
  • 生年月日:昭和38年01月10日 61才(2024年現在)
  • 出身:神奈川県
  • 最終学歴:ジョージタウン大学卒業
  • 職歴:富士ゼロックス、日本端子

【現在の主な役職】
デジタル大臣
デジタル行財政改革担当
デジタル田園都市国家構想担当
行政改革担当
国家公務員制度担当
内閣府特命担当大臣(規制改革)

8月17日の報道で、麻生氏が茂木氏に対して「支援できない」と語ったと報道がありました。

それに対して”麻生氏が河野氏を支援するのでは”といった報道もあり、麻生派の票を取り込む可能性があります。

以上のことから茂木氏の当選確率は大きく下がったと思われ、河野太郎議員を3位に置きました。

ただ河野氏は嘘か誠か中国との関係がネットを中心にウワサされる事もあり、クリーンが求められる今回の総裁選にはマイナスに影響が出る可能性があります。

5位 石破茂(いしば しげる)

  • 選挙区:鳥取県第1区
  • 当選回数:12回
プロフィール
  • 名前:石破茂(いしば しげる)
  • 生年月日:昭和32年02月04日 67才(2024年現在)
  • 出身:鳥取県
  • 最終学歴:慶應義塾大学法学部卒業
  • 職歴:三井銀行

【経歴】
地方創生担当大臣
党幹事長(2回)
党政務調査会長
農林水産大臣
防衛大臣
国務大臣 防衛庁長官

総裁選のたびに世論調査では上位に名前があがる石破氏。

しかし派閥の関係もあってか、なかなか党内選挙ではパッとしない石破氏でしたが、今回は様子が違います。

派閥が解消され多くの議員がしがらみなく投票できるようになった今の自民党では石破氏当選の可能性も高まりました。

しかも総裁選立候補は「今回が最後」とも語っており、自民党議員に200名以上いるとされる無党派層や同情票が集まる可能性があります。

まとめ

今回は現在注目されている自民党総裁選挙について特集しました。

2022年に発表された「政治記者123人が選んだ次の総理候補ランキング」では林芳正議員茂木敏充議員が上位にランクインしていますが、2024年8月現在の情報ではランクインする可能性が低いため除外しました。

自民党総裁選は9月末に実施されます。当サイト「ほっこりトレンド大学」では今後も総裁選を追い、記事の更新や新規投稿を行っていきます。

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最後まで読んで頂きありがとうございました。

自民党総裁選候補者一覧

<8/20追記>
8月20日、小泉進次郎氏が総裁選への出馬を明らかにしました。
<8/23追記>
菅義偉前首相が小泉氏を支持すると表明しました。菅氏は「石破」「小泉」「河野」への支持を一本化すると見られていました。立候補者で小泉氏がかなり優勢と思われます。

<参考>
ライブドアニュース
読売新聞オンライン
NHK
AERAdot.
自民党ホームページ
現代ビジネス